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釜山グルメと市場、朝の海鮮市場から夜の屋台まで

釜山で市場を食べ歩くなら、開く時間で回る順番が決まる。朝のチャガルチ市場から国際市場、プジョン市場、夜の西面と田浦まで、海鮮と屋台を時間割でつなぐ一日の組み方

釜山グルメと市場、朝の海鮮市場から夜の屋台まで

釜山のグルメは市場から始まる。ただし、どこを回るかより、いつ回るかで一日が決まる。海鮮市場のピークは朝の競りと荷揚げ、旧市街の大型市場は昼、繁華街のカフェ通りは夕方から夜だ。順番を取り違えると、閉まったシャッターの前を歩くだけで終わってしまう。

市場は開く時間が違うので回る順番で決まる

同じ市場めぐりでも、狙う時間は場所ごとにずれる。チャガルチのような海鮮市場は早朝がいちばん市場らしく、昼を回ると観光客の割合が増えていく。国際市場やプジョン市場のような大型の在来市場は昼が本番。西面や田浦のカフェ通りは、日が傾いてからが本領だ。地図の上の距離で順番を決めると、たいてい空振りする。基準は開く時間だ。

もうひとつ、市場はエリアで束ねる。海雲台側の東部と南浦洞の旧市街は街の端と端で、地下鉄で行き来すれば片道で小一時間はかかる。だから市場めぐりも、南浦洞の旧市街でひとまとまり、西面を中心とした都心でひとまとまりと分けておくと、移動で一日を失わずにすむ。

チャガルチ市場、朝の競りと海鮮の顔

チャガルチ市場は、中区の南浦洞、南港のすぐそばにある韓国最大の水産市場だ。日本統治期の露店から始まり、朝鮮戦争で釜山に流れ込んだ避難民の手で大きな魚市場へと育った。「チャガルチ」の名は、この一帯がかつて砂利浜だったことに由来すると伝わる。生計のために露店を守り続けた女性商人たちは「チャガルチアジメ」と呼ばれ、今も市場の顔として知られている。

いちばん市場らしいのは、競りと荷揚げが動く早朝だ。午後になると観光客中心の空気に変わる。刺身やカニを食べるなら、値段は時価で動く。頼む前に値をひと言確かめる。市場での尋ね方は旅のフレーズにまとめてある。地下鉄1号線のチャガルチ駅からすぐだが、月に何度か定休日がある。通常は第1、第3火曜とされるものの変動するので、訪問前に確認しておきたい。休みの日に当たると、この市場を軸に組んだ一日はまるごと崩れる。

国際市場とBIFF広場、旧市街の食べ歩き

チャガルチからそのまま歩いて回れるのが国際市場だ。中区の新昌洞にあり、1945年の光復直後、日本人が残していった物資を売り買いする市場として出発した。1950年ごろに国際市場という名が定着し、朝鮮戦争で釜山に集まった避難民の生計を支えるなかで商圏が一気にふくらんだ。今も日用品から食まで雑多に並ぶ大型の在来市場で、露店をのぞきながら歩く昼がいちばん似合う。

市場の南の端は、そのままBIFF広場につながる。第1回の釜山国際映画祭を前に整えられ、1996年に名づけられた一角で、広場というより露店と商店が並ぶ歩行者の道だ。足元には映画人のハンドプリンティングが埋め込まれている。屋台が生きてくるのは夕方から。隣の富平カントン市場の夜市まで足をのばせば、そのまま夜まで食べ歩きが続く。

プジョン市場、地元の台所をのぞく

西面のすぐ隣、釜山鎮区の釜田洞にあるプジョン市場は、釜山でいちばん大きい伝統市場に数えられる。ここも朝鮮戦争のあと、各地から来た避難民が開いた市場が起こりだ。人参市場や電子商街など、性格の違ういくつもの市場がひとつの圏域にまとまっていて、歩いているうちにいつの間にか別の市場に入っている。

チャガルチや国際市場と違って、観光客より地元の人の利用が多い。観光地として整った市場ではない。ただ、それがこの市場の性格でもある。青果と水産の荷が動く午前に、地元の台所をのぞくつもりで歩くのがいい。地下鉄1号線の釜田駅か西面駅から近く、西面で夜を過ごす日の昼に組み込みやすい。

キジャン市場、カニと海の幸を目当てに

海の幸をじっくり狙うなら、東部のキジャン市場まで足をのばす手もある。機張郡の機張邑にあり、1944年までさかのぼる古い市場として紹介される、水産物中心の在来市場だ。ズワイガニ、アナゴ、わかめ、カタクチイワシが代表格で、季節ごとに魚種が入れ替わる。春はわかめとカタクチイワシ、秋はタチウオが旬とされる。

最寄りは東海線の機張駅で、海雲台からさらに東へ向かう。広安里あたりに泊まる日なら、旧市街の市場より動線に乗せやすい。物がよく、市場が動くのは午前だ。ここも刺身やカニは時価。頼む前に値段を確かめておく。

西面と田浦、夜まで続くグルメとカフェ

昼の市場を歩いたあと、夜に向かう先が西面だ。釜山鎮区にあり、地下鉄1号線と2号線が交わる都市の東西軸の中心で、飲食と商業の密度が一日でいちばん高くなる。名所というより、海雲台と旧市街のちょうど間に宿を取る旅行者が拠点に選ぶ街、という位置づけだ。夕方から夜にかけて、路地ごとに店の灯りが増えていく。

その西面の隣、田浦洞にあるのが田浦カフェ通りだ。1960年代から70年代には、工具や金物の店が五百軒を超えて集まる工具街だった。店が郊外へ移ると、通りは一度さびれる。2009年ごろから若い店主が空き店舗を改造してカフェや工房を開き、様変わりした。2017年にはニューヨークタイムズの「必ず行くべき52か所」に選ばれ、その年、韓国で唯一の選定地になった。工具屋とカフェが同じ路地に並ぶ昼の対比が、この通りらしさだ。個々の店は入れ替わりが激しい。屋号を決め打ちせず、路地そのものを流すのがいい。地下鉄2号線の田浦駅が近い。

西面と田浦は都心の軸。東部の海雲台側に泊まるなら、旧海雲台駅の裏手のヘリダンギルが同じ役割を果たす。古い住宅を改造したカフェや店が並ぶ路地で、浜辺と組めば半日の動線になる。ここも店の入れ替わりが早いので、特定の一軒をあてにせず出かけるといい。

一日を市場の時間割に合わせて畳む

市場めぐりで難しいのは、どれを見るかではなく、開く時間の違うものを一日にどう畳むかだ。朝のチャガルチ、昼の国際市場やプジョン市場、夜の西面と田浦は、順番を決めた瞬間に一日の形が決まる。そこに東部のキジャン市場や海雲台のヘリダンギルを足すなら、旧市街とは別の日に切り分ける。無理につなぐと移動で削られる。

保存した市場が増えるほど、地図の上ではまとまって見えても、実際の時間割に落とし込むのは面倒になる。釜山の場所一覧から気になる市場をためておけば、My Tripが日付ごとの動線と時間帯に並べ直し、雨の日には屋内の市場や施設への振り替えも計算してくれる。会員登録もいらず、無料で使える。まずは市場をいくつか放り込んで、朝から夜までの一日として眺めてみるといい。

よくある質問

釜山で市場グルメといえばどこですか
旧市街ならチャガルチ市場と国際市場、そして南隣のBIFF広場が中心です。チャガルチは韓国最大の水産市場で海鮮が主役、国際市場からBIFF広場にかけては露店の食べ歩きが楽しめます。地元の日常に近い市場を見たいなら、西面の隣のプジョン市場や、東部のキジャン市場も選択肢になります。
チャガルチ市場は何時ごろ行くとよいですか
競りと荷揚げが動く早朝がいちばん市場らしく、活気があります。午後になると観光客中心の空気に変わっていきます。ただし月に何度か定休日があり、通常は第1、第3火曜とされますが変動するため、訪問前に確認しておくと安心です。
国際市場では何が食べられますか
国際市場は日用品から食まで並ぶ大型の在来市場で、食べ歩きの中心は南端につながるBIFF広場です。露店と商店が並ぶ歩行者の道に屋台が出て、夕方に活気づきます。隣の富平カントン市場の夜市まで足をのばせば、そのまま夜まで食べ歩きが続きます。
釜山の刺身は市場で頼んでも大丈夫ですか
市場で刺身やカニを頼むのは一般的ですが、値段が時価で動く点に注意が必要です。注文する前に必ず値段を確かめてください。韓国にはチップの習慣がないので、提示された値段以上を払う必要はありません。
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